民間療法の禁忌症ガイドライン
平成29年に国民生活センターが「手技による医業類似行為の危害」-整体、カイロプラクティック、マッサージ等で重症事例も-報道発表資料を提示されました。
エステティックサロンやアロマトリートメント等は除外されています。健康維持や身体症状の解消、改善を目的として行われる手技による医業類似行為のみを対象とされています。
主な危害部位は「腰部・臀部でんぶ」が164 件(21.7 %)で最も多く、そのうち112件(件数は本件のために特別に事例を精査したもの)は腰に危害が発生したという相談であった。また、「首」135 件(17.8 %)、「胸部・背部」125 件(16.5 %)
危害内容は、「神経・脊髄の損傷」177 件(21.6 %)、「骨折」79 件(9.6 %)、「擦過傷・挫傷・打撲傷」78 件(9.5 %)の順で多かった。「その他の傷病及び諸症状」の具体的内容としては“痛み”や“痺れ”等が多かった。
上記のとおり報告されています。
危険部位・危険内容をもとに考えてみると、無謀な脊柱矯正による事故が殆どです。
事故が起こる原因として術者の技能不足、および禁忌症等の評価鑑別などを理解しないで、能力の守備範囲を逸脱して起こった事故が多いように思います。
最低限、禁忌症のガイドラインは学ぶべきだと思います。
このガイドラインは医療類似行為に於ける全ての業種に当てはまると考えます。
厚生労働省科学研究費補助/医療安全・医療技術評価総合研究事業
「カイロプラクティック等における禁忌症ガイドライン」
(財)全国研究財団が手掛けた事業であり、民間療法でありながら国の支援を受けて作成した公的なガイドラインです。このガイドラインが、医療類似行為の手技、または医療類似行為に伴わない手技全てに対し必須のガイドラインです。
セラピスト・療術団体以外の受講も可能です。
各種セラピストの皆様、禁忌症ガイドラインを受講しませんか?
個人サークルや各団体・グループなど受講人数が定員に達した場合は出張講習も可能です。
受講了後は、禁忌症ガイドライン講習認定証を発行いたします。
「禁忌症ガイドライン」講座
日 時:平成30年4月22日(日) 13:00~
場 所:谷町六丁目下車 「大阪府社会福祉会館」
受講料:10,000円(受講証明証発行)
詳しくは「大阪府療術師会」へお問い合わせください。
0コメント