魔女の一撃
「魔女の一撃」ドイツでは、ギックリ腰のことを指します。
中世のヨーロッパでは魔女が害をなす存在とされており、
医学が発達していない時代に魔女の仕業だとされていました。
私自身も様々なギックリ腰を体験したり、
クライアントの施術等を行ってきました。
そんな経験等を踏まえて、思い出に残るギックリ腰を
機会あるごとに掲載予定です。
―いざ、田植え―
藤井療術院を開業して、初めての田植え。
田植えが終わってから、開業祝と施術を兼ねて、
大阪から来院されるので、急いで終わらせないと。
本来であれば、田植え日に予約を取らないのですが、
この年は、川の水が少なく雨を待っていての田植えでした。
当時は、ジジ・ババ・親戚等も手伝いに来てくれるので、
通常であれば、3時間ぐらいで田植えは終わります。
―魔女の一撃 遭遇―
さっさと終わらせようと田んぼの中へ。
苗を植えようとかがんだ瞬間「ギクッ!」
拳銃で撃たれたことは無いですが、右腰に撃たれたような衝撃!
その場を中腰姿勢のまま一歩も動けず。
頭が真っ白になり、状況を理解するまでに数分。
何とかこの状態から脱出しなければ。
中腰姿勢から上体を起こそうとするも痛みで撃沈。
田んぼから抜け出そうとするも足が動かず。
―心頭滅却―
こう云う時こそ焦ってはいけない。頭に浮かんだ文字が、
「心頭滅却 火もまた涼しい」
動ける範囲で動かそう。上体を伸ばすことはあきらめて、
足を動かすことだけに全集中。
足を動かすたびに痛みが増すが、痛くはない!と言い聞かせ
徐々に動ける範囲が拡大。
意を決して、「痛くない・痛くない」と呪文のように唱えながら
田んぼからの脱出。
―とぼとぼと自宅へ―
通常なら田んぼから自宅へ帰るのに歩いて5分程度。
二つ折れになった状態で、とぼとぼと帰るのに30分程度有しました。
ゆっくり歩いていると激痛が徐々に和らいでいくのが、
分かってきたんです。
ここで得た教訓
「無理をせず。動ける範囲で動こう」
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