希望の低周波療法 前編
隔週の水曜日に、大阪の谷町六丁目にある療術研修所で施術をしています。
天気の良い暖かな日差しに包まれているときは、上本町駅からブラブラと
街並みを散策しながら、研修所までの道のりを楽しんでいます。
以前は、谷町四丁目駅徒歩3分くらいの所に研修所がありました。
オフィス街ということもあり、周辺には飲食店が多くお気に入りの
お店を開拓していくの楽しみの一つでした。
―偶然の出会い―
研修所で施術を行うといっても、直ぐにはクライアントも来所されません。3カ月に一度、藤井療術院まで来院していた患者(当時80歳)に話しました。
近くになったと言って月に1回~2回来所。
その方は足が少し不自由なので、いつものように表通りまで、お見送りをして部屋に戻ろうとしたときに「先生!」と女性から声をかけられました。
「若先生 お久しぶりです」と再度声をかけられ『誰?』と逡巡していると「以前お世話になった○○です」弟子入り時代のクライアントでした。
現在の状況を説明すると「一度、お伺いしても良いですか?」
その場で施術予約を受付け、後日来所されることとなりました。
―施術依頼―
後日、来所され施術を受けての感想。
「すごく気持ちいい。なんか全身の疲れが取れて軽くなったような気がする」
初回の施術で、ほめられると危険信号のスイッチが入ってしまうのが、
癖になっていますが、以前の施術も知っているので、素直に受け止めました。
次回予約の話をしていると「実は、母親が脳梗塞になり左手足に軽いマヒが残っていてリハビリに励んでいるのですが、先生との相性が悪いのか段々と喋らなくなってきたのです」
一度、母親を連れてくるので診て欲しいと依頼されました。
―希望の低周波療法―
「娘がお世話になっています」
「良い先生やから一度診てもらいと無理やり連れてこられました」
最初からジャブを打ち込んでこられました。
脳梗塞の経過は、娘さんから聞いていたので状態を観察しながら現状の不安、または今後どうしたいのかをじっくり・ゆっくりと聞いてみました。
手指が思うように開らかないの訴えに「低周波療法」にて他動運動。
グー・パーを軽くできる程度の通電量。
自分の手の動きをじっと見つめていました。
人って顔つきは急に変わるんですね。
堰を切ったようにしゃべるしゃべる。
リハビリの不満だったこと。
娘の不満や感謝することなど一気に語った後、暗い顔が一変。
リハビリは、在宅を含め通院等で毎日行うのが良いです。
通院は、専門的な運動療法器具等があるので理想的です。
などなど説明をし、
『毎日コツコツと階段を上るようにリハビリ頑張ってください』
―低周波療法―
マヒした筋肉に通電すると波形と同じリズムを繰り返します。
思い通りに動かなかった手指の動きは、リズムを刻んで動く。
感動に近いものがあったかもしれません。
基本の通電法を知っていれば、家庭用低周波治療器でも同じことができます。
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